iPhoneカメラで食べ物写真を一眼風に加工するコツ

Published at:
5th Mar 2012
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僕はどうやら「スイーツ男子」と呼ばれる類の人間らしく「今宵もひとりでケーキなう」とか言いながら毎週のようにTwitterやらfacebookやらに画像を投稿してるのですが、かなり頻繁に「この写真ってどんなレンズで撮ったんですか?」って質問されることが多く。いや、"mobile upload"ってアルバムに入ってるし。Twitter for iPhoneからの投稿だし。実際はiPhoneカメラで撮ったものを少し加工しているだけなんですけどね。

そこで、今回は僕のiPhoneでの写真の撮影&加工プロセスを大公開。ちょっとしたコツを掴めば誰でもこういうパッと見た感じ一眼レフで撮ったかのようなの写真がiPhoneで撮れるようになりますよ。3GSでも全然平気(ちなみにタイトルのは3GSで撮ってます)。

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加工プロセス

おおまかな流れは以下の通り

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  • [1.撮影]奥行きを意識して写真を撮る (App: Camera)
  • [2.ボカシ&階調補正]背景をボカしつつ明るさを調整 (App: ThiltShiftGenerator)
  • [3.色調補正]色味を整えて空気感を追加 (App: PhotoForge)

最初の写真から比べると見違えるほどに生まれ変わっているのが分かると思います。その他作例はこんな感じ。

では、ひとつずつプロセスを解説していきましょうか。

[1.撮影]奥行きを意識して写真を撮る。

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さて、いきなりですが、最難関ポイントです。使うのは使っているアプリは標準のカメラアプリなのですが、どんなに加工技術が素晴らしくても、アプリが自動で綺麗にしてくれても、構図を決めるのは使用者自身なわけで。

一眼レフをまじめに触ったことがある人は分かるはずなのですが、ピントの合う範囲というのはレンズからの距離に依存しているのです。極論を言うと、ある位置にピントがあっていた場合、その前後にある被写体はボケると。例えば下の写真は一眼レフで撮った写真ですが、ピントは頭の巨峰付近に来ていて、その前後は早くもボケ始めてしまっています。

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ただ、このピントの合う範囲(専門用語で被写界深度と言います)はレンズやカメラの映像素子に大きく影響されるポイントで、iPhoneやコンパクトサイズではあまり強くぼけてくれないんですよね。そこで後述するThiltShiftGenなどのアプリの力を借りることになるのですが、その場合もなるべく加工後のボケが自然になるように最初から頭の中でイメージして撮ってあげると。

例えばこれはNG例ですけど、平面に置いてある複数のオブジェクトに対してひとつしかピントが入っていないのは明らかに不自然。こんなことが発生しないように、対象となるオブジェクトをやや手前に配置しつつ、そこにピントが合うように仕向けるのが基本としては無難かと。

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まぁ、失敗したらまた撮り直せばいいんです。たくさん試して納得のいくものを撮るのが大事。

[2.ボカシ&階調補正]背景をボカしつつ明るさを調整

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はい、ココはとっても簡単&楽しいパートですよ。個人的なおすすめアプリはThiltShiftGenerator。(他にもこの手のソフトは色いろあるんですが、このTiltShiftGenがUI的に一番よく考えられていて好みですね。)

元々、このThiltShiftGeneratorというアプリはピント位置をコントロールしてミニチュア風の画像に加工するためのアプリなのですが、これのアイディアの元になったチルトシフトレンズというのが実際に料理関係のスタジオ写真でも使われているくらいに料理写真と相性がよろしいのです。

加工の方針は、撮影時にピントを合わせようとしたところを中心におき、そのオブジェクトよりも前後にあるものがボケるように調整すること。ここでもキーポイントは"距離感"。ちょうどこの写真は楕円の形にケーキが収まってますけど、複雑な形の場合はある程度妥協することも多いです。

と、同時にTiltShiftGenには色のコントラストや明るさなどを調整できるスライダーが付いているので、基本の明るさやコントラストの調整はここでやってしまいます。パラメータも直感的なのでなんとなく触ってみれば綺麗な写真ができるはず。

[3.色調補正]色味を整えて空気感を追加

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ここはおまけ&アドバンスドパートです。実際、TiltShiftGenだけでも十分に完成と言えそうなのですが、更に若干の空気感を加えるために色味を編集します。個人的に愛用しているのはPhotoForgeのトーンカーブ。ただ、トーンカーブは使い慣れている人でないと扱いが難しいんですよね。そういう人はInstaPlusとかCameraBagとか数ある色調加工ソフトでほんの少しだけ加工してあげるといい味が出るかと。

まとめ

「コツ」とか言いながら結構な量になってしまいました。実際に僕が一枚の写真を加工するのにかかる時間は3分程度。ラーメンなら伸びてしまいますが、ケーキなら形状を留めてくれるので問題なく。いや、アイスなら溶けるか。まぁ、撮影さえ済ませてしまえば、残りの加工は食べ終わって一服してる時にでもできるので実際にかけている時間は普通に写真をなんとなく撮っている人たちともそんなに変わらないはず。

では、なんでそんなに手間暇かけて加工までするのかと問われたら、思い出は美しく残したいからなのかなぁと。せっかく美味しかったケーキの写真を撮っておいても、まずそうな暗い写真が残ってたら台なしだと思うんですよ。だったら、綺麗な写真を残しておいて、たまに見返すときにまた食べに行きたいなって思えるようにしたほうがいいなと。(いや、実際のところはイイね押してもらいたいってのも多分にあることはあるんですけどね。)